なんとなくタイトルが気になって手にした本
「田舎のパン屋がみつけた腐る経済」
自然栽培の小麦や米、天然菌にこだわって
パン作りをされている岡山の「タルマーリー」という
パン屋さんが書いた本です。
彼が修業時代に、鼻がグズグズしたこと。
鼻がグズグズしたり、手があかぎれになるのは
パン職人の職業病らしい。
それが国産小麦を使ったパン屋では鼻の調子がすっかり良くなったこと。
またパンの発酵につかう、純粋培養菌と天然菌の違いなど、
パンを通じた食の世界が興味深く書かれています。
中でも天然菌は化学物質を使った建材の建物では、
天然菌のバランスが崩れるので、自然の材料で造られた古民家を
お店にしているそうです。
現代の建物はほとんどが新建材を大なり小なり使っているのが現状です。
形は違えども、菌も人間も、生物であるという観点からみると、
人間にとっても、自然の素材を使った家の方が、より快適な環境に
なるのではと改めて思いました。
BESPOKE 門川